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北海道新聞~住宅・不動産情報紙「家さがし」 平成27年10月3日記事
「相続や売買などのために現時点での土地や建物の価値を知りたい」「将来的に家や土地を売ろうとは思っているけど、何をしたらいいか分からない」という場合は、「北海道不動産鑑定士協会」に相談に行くのがお薦め。今回は「不動産鑑定士」とは何をしてくれるのか、具体的にご紹介しましょう。

 

  [北海道不動産鑑定士協会]

◆~土地・建物の価格を中立的な立場で評価する不動産鑑定士~◆

  不動産鑑定士とは、土地や建物など不動産の価格を適正に判定できる唯一の国家資格を持った人のこと。個人や法人が持っている不動産をそれぞれの条件を基に有効利用をアドバイスしたり、適正価格を判定してくれます。具体的な話を、不動産鑑定士である藤田絵理子さんにお聞きしました。

「家をどうしようかと迷っている場合は、いきなり仲介業者さんに売却依頼をするのではなく、鑑定士協会に相談されるのも一つの選択肢といえるでしょう。定期的に無料相談会を実施していますので、ぜひ相談に来ていただきたいです。」

 個人の相談の中でも特に多いのが、相続と親族間の売買。特に年配の方の場合は、マンションにダウンサイジングをしたりサービス付高齢者住宅に住み替えを検討している方も多いですね。すでに転居をして、不動産についてはこどもなどに任せている方もいますが、本人でなければできない手続きもあるため、自分が動けるうちに検討を始めた方がいいと藤田さんは言います。

「例えばその不動産の持ち主が、認知症などで自己判断が難しい状況になってしまった場合は、不動産売買契約が無効になることもあります。ご本人では契約できず、裁判所に申し立てて後見人を付けなければ不動産の売却ができなくなるんです。そうすると、売却にも時間がかかりますし、余計な費用もかかります。これや極端な例ですが、多少の不安がある方は元気なうちに不動産の相談をされることをお薦めします。」

◆~鑑定依頼をするときに必要なものは~◆

 北海道不動産鑑定士協会は、昭和48年に日本不動産鑑定協会の北海道支部として発足し、創立40周年を迎えた一昨年4月に公益社団法人北海道不動産鑑定士協会へと移行しました。日本不動産鑑定士協会連合会も今年の10月に創立50周年を迎えます。

 そのような信頼を築いてきた不動産鑑定士に相談をするときは、不動産登記簿等不動産の所在地、地番などが分かるもの、固定資産税の評価証明書、賃貸借契約書などを持参すると、より具体的な回答をもらえるでしょう。チカホでの無料相談会は一人30分程度と時間制限がありますので、じっくりと相談をしたい場合は、協会での無料相談なども活用すると良いでしょう。

「建物は築年数とともに価値が下がる、でも土地の価格は下がらないと思っていらっしゃる方もいます。でも、実は、土地の値段は平成3年ころに比べて半分以下になっているとこともあります。ですから、相談会などでは、その不動産の今の経済価値をお伝えしています。」不動産鑑定士は中立的な立場だからこそ、提示された鑑定価格は納得できるといえるでしょう。

自分の持っている不動産をどうしようかと、少しでも迷っている方は、まずは無料相談を訪れてみると良いでしょう。これを機に、不動産に関する書類一式をあらためて確認し、家族にも置き場所を伝えておくと、万が一何かあったとき安心です。